E-2ビザ ステータス変更

E-2ビザのステータス変更は、アメリカ国内で滞在資格を切り替える手続きです。この方法では、合法的にE-2ステータスで滞在できるようになりますが、ビザの発給ではないため、再入国には領事館でE-2ビザの申請が必要です。

E2 VISA Change of Status Image

E2ビザとステータス変更の違い

領事館でのE-2ビザ申請:

アメリカ国外にいる場合や旅行を計画している場合、領事館でのE-2ビザ申請が適していることがあります。ビザが発行されると、アメリカへの複数回の入国が可能になり、旅行の柔軟性が高まります。領事館での処理は、場合によってはUSCISでのステータス変更よりも迅速に行えることがあります。

ステータス変更

すでに他のビザ(例えば、H-1BやF-1)でアメリカに滞在している場合、USCISに「ステータス変更」の申請を行うことができます。この手続きを利用することで、申請中もアメリカに滞在でき、プレミアムプロセッシングを利用すれば15日以内に結果が得られます。ただし、ステータス変更はE-2ビザを取得するものではなく、アメリカ国内でE-2のステータスを得ることになります。出国する場合は、領事館でE-2ビザを再申請する必要があります。

ステータス変更を検討するべき場合

以下の質問に「はい」と答える場合、USCISを通じたE-2ビザのステータス変更を検討する価値があります。

  1. 申請を迅速に処理する必要がありますか?

    USCISでは、追加料金を支払うことで申請を15日以内に処理する「プレミアム処理」サービスを利用できます(プレミアム処理費用プラス)。ただし、審査中に「追加証拠要求(RFE)」が発行された場合、その回答期間中は処理が遅延することがあります。プレミアム処理は迅速ですが、場合によっては領事館の方が早く対応してくれることもあります。

  2. グリーンカード申請が進行中ですか?

    すでにアメリカに滞在している場合、ステータス変更を行うことで、ビザ申請中も合法的に滞在し続けることができます。例えば、グリーンカードの申請が進行中で、E-2ビザへの変更を希望する場合、滞在許可が切れる心配が少なくなります。

  3.  日本へ短期帰国して領事館でEビザを申請する時間が取れませんか?

    短期の一時帰国が難しい場合、Eビザへのステータス変更は非常に適した選択肢です。この手続きは、アメリカ国内での合法的な滞在を継続しながら、Eビザに必要な要件を満たすことができます。

これらの選択肢を検討することで、時間的な制約の中でもEビザの取得が可能となります。具体的な手続きや要件については、信頼できる移民法専門の弁護士のサイトを参照してください。

E-2ステータス変更の資格要件

E-2ビザへのステータス変更を申請するには、以下の条件を満たす必要があります:

  1. 条約国の国籍: アメリカ合衆国と有効なE-2条約を結んでいる国の国籍を持っていること。現在の条約国リストは、アメリカ合衆国国務省のウェブサイトで確認できます。

  2. 資本の投資: アメリカの合法的な企業に相当な金額の資本をすでに投資しているか、投資を進めていること。この企業は、購入した既存のビジネスであるか、新たに設立したものである必要があります。投資額は企業の規模に比例し、成功を確実にするのに十分である必要があります。一般的には、投資額は10万ドル以上が推奨されています。

  3. 経営への関与: 企業の管理と発展に積極的に関与していること。これは、ビジネスを運営するために必要なスキルや経験を持ち、業務に相当な時間を割いていることを意味します。

  4. 非移民ステータスの維持: 申請プロセス中は、自分の非移民ステータスを維持する必要があります。これは、現在のビザの条件を遵守し、無許可の活動を避けることを含みます。

これらの条件を満たすことで、E-2ビザへのステータス変更が可能になります。詳細については、アメリカ合衆国国土安全保障省や移民専門の弁護士のウェブサイトを参考にすると良いでしょう。

E-2ビザへのステータス変更の手続きガイド

アメリカ国内でE-2ビザへのステータス変更を申請する際のステップバイステップガイドを以下に示します。

  1. I-129フォームと必要書類の提出:
    E-2ビザの要件を満たしていることを証明するための全てのサポート書類と共に、**I-129(非移民労働者のための請願書)**を提出します。

  2. USCISへの申請:
    完全な申請パッケージをUSCISに提出します。

  3. 面接や旅行が不要:
    海外での申請とは異なり、E-2ビザの面接に出席する必要はありません。また、国外に旅行する必要もありません。

  4. USCISの承認を待つ:
    USCISからの決定を待ちます。処理時間は申請内容によりますが、通常数ヶ月かかります。

  5. 承認通知(I-797):
    承認されると、I-797承認通知書が送付されます。この通知書には、あなたのE-2入国区分を反映した更新されたI-94記録が含まれています。このI-94は、アメリカ国内でのE-2ビザの証明として機能します。

このプロセスは、特に海外での申請が難しい場合や時間がない場合に便利です。

E-2ステータス変更にかかる時間

E-2ビザのステータス変更は、申請から承認までのプロセスが異なりますが、以下のように分かれます。

  1. 迅速処理(15日): USCISにプレミアム処理の追加料金を支払うことで、通常は15日以内に決定を受け取ることが可能です。ただし、USCISが追加の証拠を求める場合は、処理が遅れる可能性があります。

  2. 通常処理(最大3ヶ月): 標準の処理時間は、通常最大で3ヶ月かかります。これは、申請の内容やUSCISの処理状況によって異なります。

この情報は、USCISの公式ウェブサイトや移民関連の情報源から確認できます。詳細な手続きや最新の処理状況については、USCISのサイトをご覧ください。

E-2ビザへのステータス変更: メリットとデメリット

アメリカでのステータス変更を通じてE-2ビザを申請することは、便利さと迅速さを提供しますが、同時に制限も伴います。両方の側面を探ってみましょう。

メリット

  • 迅速な処理: USCISはプレミアム処理を提供しており、追加料金を支払うことで15日以内に決定を受け取ることが可能です。通常の処理時間は1〜3ヶ月かかります。

  • E-2ビザ面接が不要: E-2ビザの面接に出席する必要はありません。

  • 便利さ: どこにも移動することなく、自宅の住所に変更決定を受け取ります。承認された場合、すぐにE-2ビジネスの管理を始めることができます。

デメリット

  • 旅行制限: ステータス変更によってE-2ステータスが付与されますが、ビザスタンプではありません。アメリカに滞在することはできますが、海外に旅行した場合の再入国は認められません。再入国するには、海外のアメリカ領事館で別途E-2ビザを取得する必要があります。

  • 短い有効期限: ステータス変更で得られるE-2ビザは通常、2年の有効期限があります。これは、海外の領事館で取得したE-2ビザの最大5年に比べて短いです(条約国により異なる)。

  • USCISの承認が将来の成功を保証しない: USCISの承認は、アメリカの領事館での将来のE-2ビザ承認に自動的につながるわけではありません。領事館で申請する際には、再度完全な申請書と支持書類を提出する必要があります。一般的に、領事館はUSCISの承認に重きを置きません。しかし、確立され運営されているE-2ビジネスでの成功したステータス変更は、領事館の決定に良い影響を与える可能性があります。

E-2ステータス変更の申請は、通常のE-2ビザ申請と方法や所要期間が異なる点があります。申請プロセスや手続きに関してご不明点やご質問がございましたら、無料相談をご利用ください。ステータス変更の手順について丁寧にご案内いたしますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。